あなたのこと、忘れない

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最終章です。

お見舞いから3日後、Mさんは亡くなりました。

Mさんが亡くなったというお知らせに、幼稚園のママさんたちは驚愕しました。
ガンで闘病していたということもほとんどの人は知らず、またつい最近のイベントでは元気に歩いていたのですから、当然だと思います。
闘病を知っていた私でも、共通の友人からもう命が危ない、ということを知らせてもらって会っていなければ、到底信じられなかったでしょう。

告別式の日には、最近彼女と親しくしていたというママさんから

「私もお見舞いに行きたかった!闘病を話して欲しかった」と言われました。
ですが、亡くなったのがあまりにも急だったこともあり、最近誰が彼女と親しくしていたかも知らず、言いようがありませんでした。
でも、(私)さんよりも親密にしていたはず、なのになぜ?と思う気持ちもわかりました。
私自身も、彼女の貴重な人生の最後の瞬間に、なぜ私が立ち会えたのか・・・と考えました。

告別式であった他のママさんたちに、Mさんはフラダンスを始めていたという話も聞きました。
やりたいことをやっておこう!と思ったのか、それとも一人になって病気のことを考えたくなかったのか。

一度も着ることのできなかったフラダンスの美しい白いドレス。
彼女が着ていたらどんなに似合っていたかと思うと、苦しかったです。

早すぎるMさんの死は、私にとっても衝撃でした。

やりたいことはやっておこう!毎日精一杯生きよう、と前にも増して思うようになりました。

でも毎日家事、仕事、子供達それぞれの保護者としての行事・PTA・病院・・・。

毎日があっというまに過ぎてしまいます。

でもMさんが亡くなってからしばらく日が過ぎ・・・

ふと、Mさんが最後に思っていたのは、自分の人生でやれなかったことへの悔いではなく、Mさんが生まれてから出会った美しい風景や自然、親しくした人たちの記憶だったのではと思いました。

実際はわかりません。

わからないからこそ、ずっとMさんはどうだったのかな、と考え続けると思います。

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